教育哲学ショートショート「トマス氏の小説」

トマス氏は小説を書いていた。その小説はハリス氏と一緒に読むことになった。トマス氏の小説はファンタジーで幻想的なものだった。 ハリス氏もまた小説をかいていた。ハリス氏が書く小説は純文学のものだった。ハリス氏はトマス氏から刺激をうけて、ハリス氏…

『まわる神話構想ノート』より

私は<物語り>や<おとぎばなし>を口承伝承としてのこしていくために朗読という行為を大切にしていきたい。朗読しないかぎり私の文章能力は困ったことに上がることはないようだ。書いても書いても納得のいく作品を書くことができない。ジュブナイル小説を…

教育哲学ショートショート 「神との対話」

イトウ・マサシ氏はピアノで『平均律クラヴィーア』を弾くことができた。この曲は長く、神経をつかう。神経衰弱にならないようにイトウ・マサシ氏は小説を書くことにした。小説は一日三枚ときめていた。用紙はA4のプリンタの用紙。はじめのころはなかなかは…

『有と時』の噛み砕きにくさ〜それが好き

私はハイデガーの思索の結晶である『有と時』を青線をひきながら丹念によんでいる。大学の先生に辻村公一さんは漢文の素養があったからね、と笑顔でいわれて「況や」とか大量の漢語がドイツ語から翻訳されて、凝縮さらた書になっており、仏教の経典にちかい…

『まわる神話構想ノート』より

私は今・ここという瞬間にをたいせつにして仲間どうしのつきあいをたいせつにしていきたいとおもう。そのことが倫理思想になるとおもう。ここのところ力が落ちてきた。仲間との交流をによって<物語り>をつむいでいきたいと思う。

「ヨハネの黙示録より」

1:イエス・キリストの黙示。この黙示は、すぐにもおこるはずのことを、神がおあたえになり、そして、キリストがその天使を送って僕ヨハネにお伝えになったものである。ヨハネは、神の言葉とイエス・キリストの言葉とイエス・キリストの証し、すなわち自分の…

心理学と「まわる神話」物語り解釈つづき

ルランドゥスはこう書いている「想像」とは「人間の内なる星辰すなわち天体ないし超天体である」この驚くべき定義は「作業」に随伴する空想<ファンタジー>過程に、まったく常識を超えた、独自の照明をあてる。つまりわれわれは空想像<ファンタジー>とい…

kabara

あなたは、従来の決まりごとや慣習などに捕われない「自由さ」と「冒険心」を養っていくための変化に富んだ波乱万丈の人生を歩んでいくことになるでしょう。 あなたは、好奇心旺盛で、人生で出会う様々なことに心を惹かれるほうでしょう。悪く言えばどんなこ…

あること

私は無意識の鉱脈を掘るために沼津に存在する。なかなか霊的な気づきをえることができないので困ってしまう。文体のリズムがクラシックになってきた。大学にもどることはあと半年の時間がかかるらしい。理性がありすぎてあまりにも人間的な文章しか書くこと…

散文

詩を書くことはむずかしいことだ。相手にむかって何かをうったえることでもあるので、何かを書くことで自らをさらけださなくてはならない。そして、ショートショートを書くこともまたそういう側面をもっている。沼津にかえってきてから長編小説を書くことが…

文学と魂

中学時代の友人はみな東京の大学へいってしまった。それぞれの道をあるいているのだろう。私は沼津で夏まで執筆活動と読書に専念することにした。村上春樹文学や太宰治文学にみられる≪倍音声明≫は夏目漱石の文学にもみられると私は考えている。現象学とみっ…

ピアノ

私はピアノをならうことになった。ヴァイオリンは家族にみつからないところにしまわれてしまった。さがせばまた弾けるとおもわれる。『平均律クラヴィーア』をひくことを目的にしているので無謀としかいいようがないようにも思われるが、22歳の手習いとい…

『まわる神話構想ノート』より

私は世界観をかたちづくる文学をかいていきたいと思う。それは『医師と哲学者』であり、『クラシック・バレエへの道』でもあり、『京都学派シンフォニイ』でもある。「物語り」に引っ張られるようにしてかきつづけていきたい。

教育哲学ショートショート 「ふしぎな小説」

マイナク氏は理性について考えていた。マイナク氏の左のポケットには拳銃があった。 「どうしよう」 とつぶやいて、マイナク氏は酒場でジン・トニックを飲むことにした。これからのことをなにもきめていないのだ。不安が強くマイナク氏をむしばんだ。右手を…

『まわる神話構想ノート』より

私はいてもたってもいられないことがある。これはたぶんのせいだとおもわれるが、私ががかりになるかぎり、それは問題となる。無意識と前意識のあいだにそれは存在するだろう。私は書くことによって表現していきたい。私は言葉をしゃべるよりも書き言葉のほ…

ものを書くようになったことについて

くすりとのつきあいは世間とのあいだをかんがえなくてはならない。くすりばかりに依存してしまうと人生はもろくずになってしまうためだ。私は投薬治療をうけているが、元気に創作活動をおこなうことができる。できることからはじめればそれなりに世間に通用…

小説の執筆と臨床哲学

私は臨床哲学を考察している。それは人と人との間柄をむずびつける学であり、おこさまからおとしよりまで浸透していくものである。精神医学と哲学をむすびつけていきたい。そのために東京の足立区にある親戚の家で小説の執筆に専念していくことにする。小説…

「医師と哲学者」

大谷氏はほとんど中田氏の事件を片付けたあとにミッション・スクールでふたたび英語の授業をおこなうことになった。大谷氏は洗礼をうけていないにもかかわらず、日曜日に教会に行って祈りをささげていた。そのうちミッション・スクールの生徒からは、 「ビシ…

物語りにひきこまれて

私は物語りの力によって小説をかいている。まねることはまなぶことだと恩師におしえてもらったことがあり、下宿で川端康成の『掌の小説』を懸命に書きうつしたことが現在のショートショートの力になっているのだとおもう。村上春樹文学もひきこまれる力がも…

『まわる神話構想ノート』より

私はヘーゲルの『精神の現象学』を木村敏先生の『関係としての自己』を媒介にして文学をつくりあげていきたい。そして村上春樹文学を音読することによって≪Shoco Haida baion はいだしょうこさんの倍音≫によって≪倍音の文学≫としてよりいっそう口承伝承性を…

『まわる神話構想ノート』より

私は数学が苦手で理論的な考察もまた苦手である。それは<科学することが苦手>ということになる。それよりも私は小説を書き、<物語のなかの物語り>を書くことによって哲学のなかの形而上学について考察していきたい。それは人間関係学でもあり、哲学書や…

無意識について考えるようになったわけ

私は無意識のことについて考察をしはじめたのは「考えること」がなにもなかったから。どうしても「考えること」をしたかったので無意識について考えることにしました。ある対象がはっきりしていれば「考えること」はらくなんだけれども、対象がぼやけている…

『まわる神話構想ノート』

私は深層意識をさぐるためには禅体験が必要だと考えている。無意識の鉱脈にたどりつく道のりはピアノと坐禅をしながら考察を深めていきたい。

へーゲル頭蓋論

へーゲル頭蓋論 自己意識が自分の直接的な現実に対してもつ関係の観察、人相術と頭蓋論 心理学的な観察は自己意識が現実に対してもつ関係の法則を決して見い出しはしない、言いかえると、この観察は自己意識が自分に対置せられた世界に対してもつ関係の法則…

『存在と時間』の読解

私は『存在と時間』を心理臨床やスポーツ運動学の視座からよみといていこうとかんがえている。このことは物語り解釈についてもふくまれている。物語り解釈については主として村上春樹文学やドストエフスキー文学においている。 読解についてはイデーがまとま…

『まわる神話構想ノート』

私は『医師と哲学者』という作品をひとつの無意識のワンダーランドにしていきたい。そのことによって深層意識の世界がとなり意識における現象が眼の前に<開いてくる>と思われる。そのことは自我における≪妄想≫かもしれないが、となるように深いところまで…

カラマーゾフの兄弟とゴット・ファーザー

私は無神論のおとぎばなしであるカラマーゾフの兄弟はゾシマ長老の死によってアリョーシャの実存が大きくゆさぶりをかけられることになるこのことはゴット・ファーザーのなかでのドン・コルレオーネの死とむずびついていると思われる。形而上学の大小説はど…

医師と哲学者

大谷氏は中田氏のことをおもっていた。古い友人なのだ。京都のせまい六畳間のアパートには哲学や小説が山積みになっていた。大谷氏はかつて「やもめクリニック」で精神科医として勤めをはたしていたが、上司の村上先生と「うま」が合いすぎたために教職に就…

無意識の鉱脈

私はブログによって小説を書くことによって文筆活動をしていくことにする。実質的な投稿行為は夏休みになるとおもわれる。それまでにフロイトやユングの知見を活かしてショートショートや『医師と哲学者』をブログのなかで完成させていくことにする。≪倍音の…

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んで

私はこの作品の世界観がすきだ。内面をえぐるような描写と人間のおくそこをほりすすんでいったファンタジーがそこかしこにみうけられた。音の使い方や比喩がおしゃれでかきかたが的を得ている。玉子がわれてなかからひよどりがででくるような物語りのようだ…