教育哲学ショートショート「トマス氏の小説」

 トマス氏は小説を書いていた。その小説はハリス氏と一緒に読むことになった。トマス氏の小説はファンタジーで幻想的なものだった。
 ハリス氏もまた小説をかいていた。ハリス氏が書く小説は純文学のものだった。ハリス氏はトマス氏から刺激をうけて、ハリス氏はトマス氏から刺激をうけて小説を書いていた。
 トマス氏は大阪に行き、奇術師に会ってもっと小説を書けるようにお願いをした。すると不思議なことに雑誌に小説をのせることができるようになった。それまでの小説は未発表のもので読者がハリス氏しかいなかったのである。しばらくすると世界中の人々がトマス氏の小説を読むようになった。
 トマス氏の小説がみなに読まれると、ハリス氏の小説もまたよまれるようになった。