2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

『まわる神話構想のーと』より

シャーマンのような私、私はある文学書に集中してよむとその読んでいる本の著者がそのままのりうつってしまうことがある。ヘーゲルの『精神の現象学』ばかり集中してよんでいるとたら口角泡とばし口車がはやくなってどうでもいいようなことを隆々と語りだす…

『まわる神話』構想ノートより

数学の問題をかんがえたときにライプニッツの『論理学』を青い万年筆で書き込みをしながらトルストイの『戦争と平和』や森田正馬先生の著作群を音読することは意味のあることだと思う。 恩師の研究室に<づかづか>とあらわれると「むかしのひとは本は声にだ…

『有と時』ハイデガー著、辻村公一、ハルトムート・ブンナー訳で考察したいこと

鄯:『まわる神話』『まわる神話構想ノート』を完成させる。鄱:自己と他者の倫理学上の問題を考察する a)『ニコマコス倫理学』 b)『イデーン』とリンク =存在の傍らに寄り添うこと=鄴:『有と時』と『現象学研究への入門』で音楽と声の存在を考察する。鄽…

ショート・ショート 「音読がすきなの」

彼女は生まれた時から母の本の読み聞かせでさまざまな作品をよみきかされてきた。彼女の夫はショート・ショート作家で脚本を書いたり、医学の哲学的小説を黒い万年筆でいつも家族にみせびらかしていた。 「賞なんてどうでもいい!」 「おれは万年筆と原稿用…

ショートショート「身体という魂」 『まわる神話』の種 

彼はバレエ・ダンサーだった。いつもレッスンバーを握り締め、こころをおちつかせていた。彼の友人は小説を書いたり、ドラマや映画の脚本をかいていたりした。彼には三人の親友がいて、物書きの五郎と器械体操選手で哲学者でもある三太郎がいた。彼は上海や…

ざわわ〜ざわわ〜 太宰治

太宰治は多重人格で乗り移ることによって文章を書いている。読むとざわわ〜ざわわ〜と耳鳴りがする。『斜陽』は主観が入っている。その道筋をたどると家族への愛が浮き彫りになってくる。東北の土着性がそのまま文章に現れている。おそろしいまでの憑依性に…

声の存在

ハイデガーの『現象学研究への入門』をよみとくことによって、「声の存在」について考察していきたい。対話の大切さやそこから浮かび上がってくる個人と個人をつなぐ倫理的なつながりについても考察していきたい。 市井、ラジオ、学校などでかわされる「声の…

語学を学ぶ

私は語学が嫌いでとくに英語が嫌いである。そのために世界を狭めている気持ちがしたのであらためて単語帳を音読して学ぶことにした。フランス語もドイツ語も勉強しなければならない宿命にたたされたために第一外国語である英語を学ぶことや英語や諸外国の父…

『まわる神話構想ノート』より

私は東京慈恵医科大学で森田正馬理論を学んだり、京都の三聖病院で宇佐晋一先生と医学や哲学について対話することによって自らの思索を深めていきたいと思う。そして、そのためには西田哲学やヘーゲル哲学を身体を媒介にして禅体験と同じようにバレエや演劇…

吉行淳之介という人の聴く力

吉行淳之介さんの聴く力は対談の名手といわれるだけあって光をはなっている。「相槌のうちかた」から何を聴くかを自然にまかせている。まるで植物のようだ。吉行淳之介さん自身も「砂の上の植物群」という短編小説をかいているが、すみきった水でもあるよう…

バレエとヴァイオリンと演劇と器械体操

私は古典ギリシアの世界やドイツ観念論の世界をのりこえた西田哲学の『思索と体験』をバレエとヴァイオリンと演劇と器械体操で「純粋経験」として体験していきたい。西田幾多郎の勉強はドイツから古代ギリシアまで幅広く、禅体験をとおして「書く」という行…

『まわる神話構想ノート』より

私は小説を書くにあたって古典ギリシアのエッセンスを『まわる神話』や『体操競技の道程』のなかにもりこんでいきたい。そのためには、フランス語やドイツ語、ラテン語の素養が大切である。田中美知太郎や田辺元の哲学、そして西田幾多郎の『思索と体験』を…

『精神の現象学』 学的認識について―教養を身につけること―

ヘーゲルの『精神の現象学』の序文には教養をみにつけることについてヘーゲルの巧みな文体で書かれている。ヘーゲルが『精神の現象学』を書くきっかけとなったのは哲学の真理へのあくなき渇望である。序文の書き方はまるで読者を一分たりともよせつけない<…

『まわる神話構想ノート』より

クラシック・バレエはレッスン・バーを媒介にして「身体」を「観客にみせるための身体」に自ずからつくりあげていく。その過程はひとりの少年、少女が青年になっていく過程そのものである。そこには音楽が奏でられている。人体のリズムと他者の生成した音楽…

『まわる神話構想ノート』より

医学の道へ行くとすれば精神医学と外科に行きたい。精神医学に森田正馬と西田幾多郎の『思索と体験』を結合させて西洋の精神分析学からは違った眼差しで取り組んでいきたい。 哲学の考えを医学や教育に活かしていくことはとても重要なことになってくるだろう…

プロタゴラスより

私は京都にいるとき『プロタゴラス』の内容そのままの生活をおくっていた時がある。プラトンはソクラテスとそのかかわった人々の言動を筆記した。いわば、口述筆記である。プラトンの研究はドイツでもイギリスでも行われているが、イギリスの研究がもっとも…