2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧

教育哲学ショートショート 『べトル氏の動き』

べトル氏は体操競技をやっており、理論家としても有名だった。毎日、砂を噛みしめるような練習と中学生や高校生との交流で<生き生き>とした運動理論をかいた。べトル氏はクラシック・バレエを観照することが趣味で舞踏家であるバシリアリ・アドリノフ氏と…

乙女の世界

私は大学の研究室にはいると必ず乙女の先輩がはいってきた。西洋哲学の先生の研究室には『プラトンの想起説』について書いた先輩と『耳をすませば』が異常に好きな先輩がやってきた。そのときは一回生だったので哲学科で乙女がいると少し安心したが、先生と…

京都いけない うつ状態

体調に波があって困る。元気な時は映画をみたり『アンナ・カレーニナ』を朗読することができたり、ショートショートをかくことができるが元気のないときはなにもできない。怠け者になってしまう。 バレエをやらないと論文がかけないしバイオリンやピアノもや…

『まわる神話構想ノート』より

私はクラシック・バレエおよび体操競技において身体を媒介にして西田哲学の『思索と体験』や金子明友先生の『わざの伝承』を具現化していくことにする。26歳までに加藤澤男先生のモントリオール・メキシコ・ミュンヘンオリンピックレヴェルの<身体知>を…

友愛についての考察 『ニコマコス倫理学』第八巻よりと『アリストテレスの倫理思想』第八章 愛の比較より

アリストテレスの考えた愛とはいったいどのような考え方であったのだろうか、『アリストテレスの倫理思想』岩田靖夫著、岩波書店のなかでアリストテレスが考えた「愛の定義」があるので以下に引用抜粋してキリスト教のアガペー(無条件的な愛)と隣人愛との…

友愛についての考察 『ニコマコス倫理学』第八巻よりと『アリストテレスの倫理思想』第八章愛の比較より その一

『ニコマコス倫理学』のなかで友愛があつかわれている。この考察はげんだいにもなんらかの示唆をあたえると思われる。キリスト教のアガペー(無条件的な愛)とどのように違うのか筆者はつねひごろ疑問におもってきた。『ニコマコス倫理学』には主として三つ…

『精神の現象学』の朗読

『純粋理性批判』よりもむしろ講義のような『精神の現象学』を朗読するほうが私の肌にあう。金子武蔵訳は巻末にここぞとばかりに丁寧な注釈書が書かれてあるので馬鹿でも注釈書を朗読すれば理解の助けになる。 『精神の現象学』はひとつの精神発達の物語なの…

『純粋理性批判』朗読の苦悩

私は助教に「『純粋理性批判』は読んでてあたりまえだよ」といわれたので「もうすでに一回青線をひきながら読みました」と言った。沼津に帰還してからは朗読して身体にたたきこんでいる。 しかし、カントの思索は強靭極まりないもので、3ページよんだだけで…

教育哲学ショートショート 「マックス・シェーラーの責任」

哲学者のマックス・シェーラーは友人のユダヤ人ハンス・ヨナスとお茶を飲んでいた。宗教と倫理についての対話をしていた。 マックス・シェーラーは言った 「倫理の限界は宗教の考え方から考察するべきなのでしょうか?」 その問いにハンス・ヨナスは答えた。…

霊魂についてと運動についてのエッセイ

私は京都の劇団に入ってヘーゲルの『精神の現象学』をよみときながら、心理学の中のサイコ・ドラマの在り方やサイコ・セラピーの在り方について多面的に考察していきたい。劇団に入って劇場で役をもらって実践するには「おいそれ」とはいかないことだろうと…

『まわる神話構想ノート』より

「病気」を見つめる医学ではなく、「人間」を見つめる医学を考察するためにはファンタジー的な考慮がなければならない。人間の魂にかかわる部分はマークシートにあらわれることはない。それは、生まれてきた環境や出会ってきた物語に影響される。深層心理の…

物語と時間 『教育哲学ノート』より

ハイデガーの『有と時』をお伽噺として、ひもとくことにしていきたい。ミヒャエル・エンデさんの『はてしない物語』は西田哲学の第一人者であり、教育哲学として西田哲学や京都学派の思索をクロスオーヴァーさせて独自の思索を転回している上田閑照先生の奥…

教育哲学の広がり 『教育哲学ノート』より

私はフッサール現象学の考え方をユング心理学のなかに応用していきたいと考えている。そして、フッサールの師であるブレンターノの『道徳認識の源泉について』から心理学、倫理学、精神医学の在り方を理性にもとづいて探求していきたい。理性にもとづく探求…

教育哲学ショートショート 「踊るカエサル」

彼女はバレエ講師をやっていた。先祖をたどっていくとカエサルにいきつくらしい。レッスンがはじまると引き締まった身体をあらわにする。腰回りの筋肉が発達していることは数々の舞台という「場所」で「舞っていた」ことの「証し」なのだろう。顔は童顔で瞳…

『まわる神話構想ノート』より

「書くことは生きること」ということを映画『僕と妻の1788話の物語』を観て様々なことを考えさせられた。私のこれからの生き方がそのままスクリーンに出ているようでもあって武者震いをした。キリスト教的な演出があったり、主人公が病院の食堂で一身にショ…

時間のなかに生きる 『教育哲学ノート』より

私は時間のなかに生きている。このことは疑いようのないことである。身体は物質なのかあるいは精神なのか考えてみると、答えはわからなくなる。精神を身体の媒介として書物を読むとき、私は身体の器官の眼をとおして書物に書かれた文字を追っていく。その行…

音楽とこころの世界   『教育哲学ノート』より

音とこころについて考えはじめたきっかけは、浜松医科大学の脳神経外科病棟で福知山線脱線事故の震災者を弔うために一青窈さんが「ハナミズキ」を唄っていた光景を病室のTVでみて涙をながしていたことがきっかけだった。『聖書』を善く読むようになってス…

教育哲学ショートショート  「天国に一番近い舞踊家」

彼女は週三回大都会のすこしはずれでバレエ教室をひらいていた。ある日、世界的なバレリーナが彼女のバレエ団にやって来た。世界的なバレリーナであるSは「いる」だけで華があった。爪先から指先まで神経のゆきとどいたなだらかな動きは物静かではあるが、…

フッサール現象学のありえない読み方

フッサール現象学を学術的に読み解くことはかなり難しいので変則わざとして『イデーン』を映画や音楽をみながら読むことにしている。もともと音楽や映画、<倍音の文学>について関心があったためなんとかひもといていくなかでインスパイアーされるものがた…

書物は書物のためならず。 〜街角で哲学〜

私は時間があると哲学書を紐解いてまわりの「声」や様子を理性にもとづいて観察することが趣味である。演劇や小説執筆に関心があるので人間観察については鋭い眼差しを持つようになってしまった。 それにつけくわえて、バイオリンをならっているために音楽的…

東京復活大聖堂もしくはローマカトリッくで洗礼を受けたい。

私が高校三年生のときに東京の四ツ谷はあこがれの街だった。ちかくに上智大学があった。中学生のころの親友は国語の時間のときに。 『君きみたちはどういきるか』吉野源三郎著、岩波書店のものを挙げた覚えがある。彼は私と比べると雲泥の差で英語ができなか…

『まわる神話構想ノート』より

京都へ行ったら『聖書』や『ニコマコス倫理学』やフランツ・カフカの生涯を追体験するためにフランツ・カフカの作品や『聖書』を朗読するアルバイトをやってみたい。『ニコマコス倫理学』をひもとく作品は『オレンジデイズ』やトルストイの『戦争と平和』に…

いつかはジュブナイル小説を書きたい

アリストテレス『ニコマコス倫理学』と西田幾多郎の『善の研究』や星新一さんや吉行淳之介さんの作品にであって、「いつかは私もジュブナイル小説をかいてみたいなぁ」と思うようになってきた。眉村卓さんもショートショートの大先輩であるが、ジュブナイル…

『トルストイ文学ノート』をこしらえる

私は人間関係のいざこざが耳にすることもみることすきではない。恩師には「ひきこもろう」と褒められたが、最近ひきこもることができなくなってきた。就職の問題、私はどこからきたのかという遺伝子の問題、現代の小中学生、高等学校生の非行のもんだい。赤…

医学と演技におけるわざの伝承ノートより

メロディー ↓ 三木成夫思想→モルフォルギー ↓ ↓ リズム 『根源的主体性の哲学』西谷啓治 『知覚の運動学』音読 メルロ=ポンティ『内的意識の現象学』 『美の形成』 フッサール 木村素衛 教育哲学、ささやかな美

医学と演技における わざの伝承ノート

田邊元 『種の論理』『哲学の根本問題 数理の歴史主義発展』・・・・・フッサール現象学の影響がにじみ出ている。

医学とわざの伝承におけるわざの伝承ノートより

『ヘーゲル精神現象学の生成と構造』上下 イポリット『小論理学』 『有と時』 『精神の現象学』上、下 『倫理学概論』 『ニコマコス倫理学』医学の「場所」での倫理『プロタゴラス』 プラトン・・・・・・・医学教育とわざの伝承

医学と演劇におけるわざの伝承ノートより

パラグラフとなりめちゃくちゃだれがみてもわからない記述がおおいけれどもなんとかまとめて書いてみます。ブレンターノ 『道徳の源泉』 鄯書き込み 鄱音読 『ニコマコス倫理学』 『エウデモス倫理学』 『人間の学としての倫理学』 和辻哲郎著 『存在と時間…

ヘーゲルのが見つめる『ニコマコス倫理学』

私は大学一回に大垣書店本店の二階にいった、わたしはそそっかしいのですぐに「一番新しい訳ありますか」。とたずねた。岩波文庫のものだと低下700が2個。しかし内容は書くことができず。 「アリストテレス全集」のなかのニコマコス倫理学ありますよね。 …

ショートショート 「にじいろが」

Y子はローマカトリックの学校に通う高校生だった。Y子幼いときからクラシック・バレエをやっていたので腰骨から肩甲骨まわりのプロポーションが善く。そして食事に気をつかっていた。M男は新しい電子通信機を開発するチームリーダだった。彼はまだ26歳に…