2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

『まわる神話構想ノート』

私は『医師と哲学者』という作品をひとつの無意識のワンダーランドにしていきたい。そのことによって深層意識の世界がとなり意識における現象が眼の前に<開いてくる>と思われる。そのことは自我における≪妄想≫かもしれないが、となるように深いところまで…

カラマーゾフの兄弟とゴット・ファーザー

私は無神論のおとぎばなしであるカラマーゾフの兄弟はゾシマ長老の死によってアリョーシャの実存が大きくゆさぶりをかけられることになるこのことはゴット・ファーザーのなかでのドン・コルレオーネの死とむずびついていると思われる。形而上学の大小説はど…

医師と哲学者

大谷氏は中田氏のことをおもっていた。古い友人なのだ。京都のせまい六畳間のアパートには哲学や小説が山積みになっていた。大谷氏はかつて「やもめクリニック」で精神科医として勤めをはたしていたが、上司の村上先生と「うま」が合いすぎたために教職に就…

無意識の鉱脈

私はブログによって小説を書くことによって文筆活動をしていくことにする。実質的な投稿行為は夏休みになるとおもわれる。それまでにフロイトやユングの知見を活かしてショートショートや『医師と哲学者』をブログのなかで完成させていくことにする。≪倍音の…

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読んで

私はこの作品の世界観がすきだ。内面をえぐるような描写と人間のおくそこをほりすすんでいったファンタジーがそこかしこにみうけられた。音の使い方や比喩がおしゃれでかきかたが的を得ている。玉子がわれてなかからひよどりがででくるような物語りのようだ…

『まわる神話構想ノート』より

私はピアノを修練することによって教育哲学の感性学的な視座をみいだしていきたいと思う。また村上春樹氏の『1Q84』と高村薫女史の『新リア王』を精読することによって文学の創作活動をより積極的におこなっていくことにする。 本を読むことをふかめるこ…

教育哲学ショートショート 「流れ」

サイク氏は無意識に海のことを思っていた。そのことをマダル氏にとがめられたこともあった。 「サイク同じことばかり考えてはいけないよ」 「いいんだ、同じことを考えることがすきなんだ」 マダル氏は深層意識についてくわしい医者だった。医学のことについ…

「医師と哲学者」

大谷氏は「くろまく」の元へと行き、中田氏をかえしてほしいとたのんだ。しかし「くろまく」は 「だめだ。おまえは『カラマーゾフの兄弟』を読んで人間の魂についての論文を書いて持ってくるのだ。神の存在を私は問いたいのだ」 大谷氏は自宅にもどって『ア…

『まわる神話構想ノート』より

私は<物語り>を書くときになにもでてこないことがあり、その苦しさは筆舌に尽くしがたい。「無から有をうみだすいとなみ」はたくさんの書物をどうじ並行でよむことによってなされている。“The God Father”のMario Puzoは家の<がしゃんがしゃんした場所>…

『まわる神話構想ノート』より

私は無意識のあらわれは身体にあると考えている。言葉のあらわれも見逃すことができないが、それよりもおおきな無意識のあらわれは<身体の動き>だと思われる。 このことは深層意識の鉱脈につながっていると考えても善いだろう。西田幾多郎は『意識の問題』…

「医師と哲学者」より

大谷氏は中田氏といろいろな事を話し終わったあと京都にある哲学の研究室へ行くことになった。大谷氏の恩師がつかっていた研究室であったが、現在は展示室となっていた。恩師もまた大谷氏と同じように博学な人物でクラシック・バレエや体操競技の教育学的な…

『まわる神話構想ノート』

ショートショートは<時の流れ>を内にもっている寓話といえる。私は寓話をひとつひとつ書いていって大きな長編小説をかいていきたい。そのためにも創作ノートにキャラクターの細やかなメモを書いていきたいと思う。

『まわる神話構想ノート』

私は大学を休学して深層意識の鉱脈を探る旅にでかけることにする。意識の流れの文学をとことんよむのである。そこには言葉との出会いや人との出会いがあると思われる。日常で困ったことがあると非日常の世界へと廻るくせがどうやら私にはあるらしい。哲学的…

ノートパソコン持つことクラシックバレエを行うことの所有権

ジョン・ロックの『統治論』第五章 所有権 によると 25 人間はひとたびうまれれば、自分を保全する権利をもつこと、したがって肉や飲み物さらには自然が人間の生存のために与えてくれるその他のためのものに対する権利をもつということをわれわれにおしえ…

映画 ハルフ・ウェイ

私は気分が落ち込んだ時にこの映画を観ることが多い。高校時代にこういう恋愛をしたことがないので聖書のようにあがめたてまつっている。自転車がパラレルでならんですうすうすうとながれていくのは友愛の現象であり、秘密の梅毒のような緻密さを兼ね備えて…

『まわる神話構想ノート』

私はある<物語り>を読むとき、深層意識に響かせるようにして読むようにしている。個人の無意識が普遍的無意識や元型の無意識とどのような関係性をもっているかという哲学的問いがそこにはある。あるAという作品がBという作品に深い影響を受けていたならば…

『まわる神話構想ノート』より

<物語りの世界>のなかの時間はわれわれ世界つまり<日常の世界>の時間にいかにして影響をあたえているのであろうか。おとぎばなしが伝承されるとき魂の深層部分に<響く>はずである。そうでなければ、こどもだったころ聴いたおとぎばなしを大人になった…

「医師と哲学者」 Ⅵ

大谷氏は「くろまく」の手紙を下宿に持ち帰って思案していた。 ≪しろまく、くろまくとはいったい何だろう≫ 1時間ばかり思案していると押入れがなんだかうるさくなってきた。仕方がないので押入を開けてみることにした。 「なんでこんなところにいるんだ」 …

教育哲学ショートショート 「3人のエッセイ」

カレン氏は京都に住む大学生だった。哲学を学んでおり、ロシア文学を読むことが好きだった。カレン氏には2人の親友がおり、クドウ氏とマクラ氏といった。 クドウ氏はクイズ王で学生時代からクイズ番組の幾多の賞をもらっていた。神童ともよばれていたが、ク…

『まわる神話構想ノート』より

私は倫理のことを考えると友愛のことを考えずにはいられない。誰しも友人のことを考えないで生きることはできないためだ。そこにはきっと数で割り切れないものなのだろう。もっと強いものでむすばれたものが絆だとおもわれる。その絆は「重い」とか「軽い」…

『まわる神話構想ノート』より

私は倫理のことを考えると友愛のことを考えずにはいられない。誰しも友人のことを考えないで生きることはできないためだ。そこには消えない論理が存在する。その存在はきっと数で割り切れないものなのだろう。もっと強いものでむすばれたものが親子の絆だと…

『まわる神話構想ノート』より

私は人間の成長物語や人間の深層心理や無意識の鉱脈を描く小説やシナリオを書いていきたい。頭のなかのロジックではなく日常の場面を深く掘り下げた作品であるようにしていきたい。有る劇作家が赤ペンで新聞の広告に劇のシナリオを書きながら「これは私の血…

教育哲学ショートショート 「水色の手袋」

ヒノダ氏は音楽家でジャズのピアノを弾いていた。ヒノダ氏の音楽には「海」を想起させるものがあった。それはきっとヒノダ氏が幼いころ海辺の家で遊んでいたことがあったためだろう。 ある日、ヒノダ氏は樹にもたれかけながら遠くはなれた恋人のマシコさんに…

『まわる神話構想ノート』より

私はドストエフスキーとトルストイの作品をおとぎばなしの鉱脈の源泉として書き続けていきたいと思う。そこには海の流れを思い起こさせる夢が空想力によって4次元的な空間で転回している。<物語り>の時間が多面的な宇宙を想起させるのはドストエフスキー…

『まわる神話構想ノート』より

私は世界を大きな百科事典のようなものと考えている。わかるところとわからないところがあって、わからないところに注意が向きすぎるとつかれるような気持ちになる。わかるところ大きく見つめることによってわからないところを補充することができると最近に…

夢2

わたしはリリー・フランキーさんに小説のかきかたをおそわっている。画用紙に四角いますめを4×4のものをつくってその升目にできるだけたくさんの言葉を書く。そして本文をかくときに利用する。―こどものこえがきこえる。雨がしとしとと聞こえてくる。

私はバレエ教室にいる。まわりは先輩がたが稽古をしている。わたしはセンターレッスンのときにぎこちない動きかたをする。一番背の高い先輩のうごきかたにみとれる 先輩たちのいきづかいがきこえてくる

『まわる神話構想ノート』より

私は東京の足立区にある親戚の家で小説を書きつづけていきたい。その前に京都へ行って本などを運び出すことにする。 東京でいろいろなことにcommitmentしていきたいとかんがえている。そして、教会で洗礼(ハブテスティマ)を受けたい。そうすれば聖書解釈学…

医師と哲学者 Ⅴ

大谷氏は下宿でゴット・ファーザーのペーパーバックをひとりで読みながら、ジンジャーエールを飲んでいた。明日は学校で英語の授業をしなければならない。英語の先生が海外へいってしまったためだ。英語の参考書をひっぱりだしてきて、線を引きながら授業づ…

教育哲学ショートショート 「ミッション・スクール」

海の善く見える丘の上にある高校があった。男女共学の高校で、教会のような建物は白いカーテンに赤いはんてんをきていた。赤いはんてんには由来があり、校長先生がいつも赤いはんてんを着ていたこと―それが理由だった。 「こっちこいよ、ボビー」 ダニエルは…