2010-12-01から1ヶ月間の記事一覧

臨床哲学と文献研究の噛み砕きにくさ

カフェや寺子屋などで哲学の問題を議論することは簡単なことなようでかなり難しいことである。哲学は体系的に古代、中世、近世、現代と紆余曲折はあるものの哲学者が書き残した文章を読んで自らの思索を練ってその思索を他者とともに議論することで身近な問…

独学の日々

大谷大学の哲学科にはいって2年間がすぎた。西洋の哲学の荒波をみて日本哲学の噛み砕きにくさに四苦八苦してきた。大学の総合研究室とバイオリン教室と下宿を往復することは大学の門をくぐってから想像もしなかった。「哲学書に君の望んでいる答えは書いて…

観察する理性

京都は劇団や映画の盛んな土地である。12月25、25日に京都大学の劇団ケッペキの「シャンハイ・ムーン」井上ひさし脚本を観照した。 舞台は日本在日華族の医学を志そして文学にのめりこんだ魯迅先生の波乱万丈で抱腹絶倒の喜劇は医学をしらない人間でも…

戯曲について

私は『体操競技の道程』という戯曲をかきたいとかんがえている。そのためにヘーゲル『精神現象学』でプラトンを戯曲作品とみなして『パイドロス』、『国家』、『プロタゴラス』をヘーゲルの『精神現象学』で読み解いていきたい。『パイドロス』は真実の追求…

『まわる神話』構想ノートより  

クラシック・バレエの世界はカントの『純粋理性批判』の世界に近い。しかし、それはあくまでも<訓練>の段階であって、そこからさきの世界はフッサール現象学やハイデガーの思索に<近い>と思われる。教育の「場所」では感性的なものが介入してくるので、…