『まわる神話』構想ノートより
クラシック・バレエの世界はカントの『純粋理性批判』の世界に近い。しかし、それはあくまでも<訓練>の段階であって、そこからさきの世界はフッサール現象学やハイデガーの思索に<近い>と思われる。教育の「場所」では感性的なものが介入してくるので、身体的な思索を積み上げたメルロ=ポンティの思索を<善く噛み砕く>ようにしていきたい。
このことはヴァイオリンの演奏にも同様とおもわれる。
ユング心理学と森田正馬理論を調和して「臨床心理学」と「倫理学」の<あいだ>を考察していきたい。そのために私はユングの『心理学と錬金術』と『無意識の心理』を三聖病院の宇佐晋一先生と対話しながらブレンターノの「記述心理学」やフッサールの『イデーン』や『内的時間意識の現象学』で来談者とのコミュニケーションについてや、華族の在り方にについてこうさつしていきたい。
私は医学の道に行くべきか、音楽の道にいくべきかなやんでいる。このことに関してはショーペンハウアーの『存在と苦悩』にヒントがあるかもしれない。かつてジョン・ロックの『統治二治論』の講義のなかで「二者選択でに人間は迷う」と言っていた」
バイオリンをやりはじめてはじめて「人と人との間柄」というものをなんとはなしにわかった。医学とバイオリンとクラシック・バレエをとおしてヘーゲルの『美学』および」『美学講義』のなかで私は<どれにしようか>考えあぐねている。しかし、いろいろな経験を積むことによって教育哲学として大成していきたい。そのためには、ヘーゲル『精神現象学』をひとりの赤ちゃんが大人の階段を一歩、一歩着実に階段を上っていく「道程」でもある。
これははいでがーの『有と時』の理念やフッサール現象学における理念においても間接的に通じるものがあると思われる。
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