観察する理性

 京都は劇団や映画の盛んな土地である。12月25、25日に京都大学の劇団ケッペキの「シャンハイ・ムーン」井上ひさし脚本を観照した。
 
 舞台は日本在日華族の医学を志そして文学にのめりこんだ魯迅先生の波乱万丈で抱腹絶倒の喜劇は医学をしらない人間でも医学をしることのできるありがたい演劇だった。

「ドイツ百科事典にかいてある!」
という台詞はおそらく
へーゲルのエンチクロぺディーかあるいはフッサーリアーナを
もじったものだろう。


中盤になると
「わらじは ぬげた!」(「わたしはにげた」)
魯迅先生は笑気ガスの影響で失語症にかかってしまう。
失語症はおそろしいものだ。

 私はフロイトを読むことに関しては「物忘れ」や「どもり」など身体に悪影響を及ぼすのでユングに傾倒している。 


 私の部屋も文学書や哲学書が山積みになっているのでこれをどう後世に伝承していくべきか悩んでいるが、小説をかいたり戯曲をかいたり、ノートに概念図をかいたりしながらすこしずつまとまりがついてくるとおもわれる。