2011-02-20から1日間の記事一覧

『まわる神話構想ノート』より

私は<物語り>をあつめている。なぜならば私が<物語り>を書いていきたいためである。普遍的な<物語り>いいかえるならば<おとぎばなし>として『まわる神話』および『教育哲学ショートショート』を書き続けていきたい。固有名詞を使わないで書かなけれ…

教育哲学ショートショート hutari

雪の日に貨物列車にのったふたりのおとめはクラシック・バレエをやっていた。「さむいかい」「ええとっても」がたがたと揺れる電車のなかは込み合っており外套からは湯気がたっていた。声をかけた男は体操競技をやっているらしく、腕の筋肉が善く発達してい…

教育哲学ショートショート  「ふたりの舞踊家」

R子とG子はともにクラシック・バレエをやっていた冬の国から汽車でやってきたらしい。黒いオーバーを2人ともまとっていた。R子は右手に万年筆、左手に聖書を持って、揺れ動く汽車のなかに聖書に書き込みをしていた。R子とG子はともに姉妹であり、G子はもう…