2011-01-24から1日間の記事一覧

教育哲学ショートショート 「マックス・シェーラーの責任」

哲学者のマックス・シェーラーは友人のユダヤ人ハンス・ヨナスとお茶を飲んでいた。宗教と倫理についての対話をしていた。 マックス・シェーラーは言った 「倫理の限界は宗教の考え方から考察するべきなのでしょうか?」 その問いにハンス・ヨナスは答えた。…

霊魂についてと運動についてのエッセイ

私は京都の劇団に入ってヘーゲルの『精神の現象学』をよみときながら、心理学の中のサイコ・ドラマの在り方やサイコ・セラピーの在り方について多面的に考察していきたい。劇団に入って劇場で役をもらって実践するには「おいそれ」とはいかないことだろうと…

『まわる神話構想ノート』より

「病気」を見つめる医学ではなく、「人間」を見つめる医学を考察するためにはファンタジー的な考慮がなければならない。人間の魂にかかわる部分はマークシートにあらわれることはない。それは、生まれてきた環境や出会ってきた物語に影響される。深層心理の…

物語と時間 『教育哲学ノート』より

ハイデガーの『有と時』をお伽噺として、ひもとくことにしていきたい。ミヒャエル・エンデさんの『はてしない物語』は西田哲学の第一人者であり、教育哲学として西田哲学や京都学派の思索をクロスオーヴァーさせて独自の思索を転回している上田閑照先生の奥…