2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘーゲルの頭蓋論についての考え

私は村上春樹氏の『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』を読んでいる。そのなかで頭蓋骨がモチーフになっている。ひゅうひゅうひゅうと「夢を読む」というファンタジックな行為がなされていることがヘーゲルの考えていた『精神の現象学』のなかの観…

『まわる神話構想ノート』より

私は小説を書くときに人物相関図や下書きやプロットを構築することが下手である。そのほうが上手く書くことができそうなのだが、書いているうちに話の筋が見えなくなってしまう。勉強のやりかたも「勉強のやりかた」に関する本を何冊も読んでしらないあいだ…

『まわる神話構想ノート』より

私は古典作品の小説を読み、その作品をもとに自ずからの小説として書くことによって、過去・現在・未来の自己を見つめていきたい。自己を深く見つめることができなければ、他者のことを見守ることはできないと考えたためだ。「書く」という行為は身体を媒介…

『まわる神話構想ノート』より

私はヘーゲルが考えていた理性は医学や音楽における倫理においても働く可能性があるのではないか、と考えている。ヘーゲルの『精神の現象学』はドイツの百科事典のようであり、<絶対知>へむかう道程をヘーゲルが歴史観をとりいれながら書きすすめている。…

『まわる神話構想ノート』より

私はピアノの道にすすむべきか、クラシック・バレエの道にすすむべきか悩んでいる。沼津にはそれぞれ特色のあるピアノ教室やクラック・バレエ教室が有る。どちらもやることは<意識の流れ>や<時の流れ>を発達心理学やハイデガーの現存在分析を「精神病理…

『まわる神話構想ノート』より

私は京都に帰るまえに静岡や沼津のバレエ・スタジオへ行って西田哲学やハイデガー哲学が身体感覚や身体知がどのように関わっているのか実践することによって考察していきたい。自己と他者と音楽との意識の関係を<やってみる>ことで西田哲学における「純粋…

自己と他者の関係性 (小説を書くこととのつながり)

私は図書館で哲学書をかりて哲学の思考を学んでいる。独我論にならないように文章を書いてブラッシュ・アップしている。西田幾多郎の哲学に共鳴しながら、他のハイデガーやカントを自己と他者の関係性という視座からよみといている。西田幾多郎の「純粋経験…

田邊哲学と西田哲学

田邊哲学の『種の論理』には生命の根源的主体性についての論究がみられる。そこには直接的には身体の問題がとりあげられてはいないが、国家の論理としての身体や国民主義としての身体、「なかま」としての身体の在り方を見ていると『種の論理』のなかに身体…

『まわる神話構想ノート』より

私は西田幾多郎とハイデガーの哲学をとおしてスポーツ運動学の教育学的視座から、クラシック・バレエと体操競技における「立ち振る舞い」の美しさにせまっていきたいと思う。そこにはフッサール現象学やハイデガーにおける現存在分析の視点もくわわってくる…

教育哲学ショートショート 「天空の戯作」

トヤマシゲル氏は書きものをしていたが、アイディアにいきずまっていた。資料をいくら探していても、トヤマシゲル氏の思い描いているアイディアが見つからないのである。 「困ったなぁ、小説を書きたいのにうまくまとまらないし、アイディアがないなぁ」 す…

ヘーゲル流身体修練 「倒立」

私は沼津で世界的な療養生活をおくっている。ひどいときには日中眠ったままで夜に雑文を書くというカントやゲーテとはくらべものにならない生活をおくっている。そのために身体感覚が麻痺して実家の要塞のような建具や柱に脚や腕をぶつけることが多くなった…

『まわる神話構想ノート』

私は西田哲学の『善の研究』と『思索と体験』および『働くものから見るものへ』を英語とドイツ語に書きなおし、そこから想起してくるイデアによって運動理論家であるクルト・マイネルの書き残した『スポーツ運動学』やakitomo kaneko氏の『わざの伝承』やaki…

教育哲学ショートショート 「みずうみで」

ヤマト氏は精神分析家で深層心理を独学で学んでいた。ヤマト氏は哲学会でいくつかの論文も出していた。いきつけの書店でクリニックを開業し、恋愛や不眠症の悩みにじっくりと耳を傾けた。声なき声を聴き、形なきものの形をみる態度で来談者と接したのでヤマ…

『まわる神話構想ノート』より

私は音楽を聴くことは臨床心理学や精神医学に有効なことだと考えている。なぜならば、言葉は交響楽の楽譜のようなものであり、私が言葉のなかで探すものは他者の応答であり、私を主体とするものは<私の問い>そのものであるためであり、また主体は話してい…

『まわる神話構想ノート』より

私は自己の<物語り>を書く時に読む人のことすなわち他者のことを考えていなかった。他者のことを考えない<物語り>はもはや<物語り>として成立することは難しい。<自己のための物語り>はたんなる≪妄想≫でしかない。そのために伝承性のある<物語り>…

教育哲学ショートショート 「サイコ・セラピスト」

ヤマダ氏は田舎で神父をしていた。神父をするかたわらでこどものための寓話を書いていた。友人のシヨダ氏は医師をやっており、ヤマダ氏とカフェやバーで話すことがおおかった。 「ぼくはカウンセラーになるか、あるいはサイコ・セラピストになるか悩んでいる…

の文学を探りながらこころを探る

私は<意識の流れ>の文学であるマルセル・プルースト『失われた時を求めて』とトルストイの『アンナ・カレーニナ』と『復活』を≪倍音の文学≫を身体感覚として体感するために朗読することにした。深夜だと家族に迷惑がかかるので日中に朗読することにする。…

ジャック・ラカン『精神分析の四基本概念』 読書メモ

ジャック=アラン・ミレール編 ☆「内包されて」 ☆「具体的にinconcreto」 ☆精神分析家の養成 ☆精神分析家が行った治療のことである ☆アンリ・エイ ☆「国際精神分析協会」 ☆精神分析の共同体の1つの<教会>である ☆社会構造は交換で成り立っている ☆社会の…

『まわる神話構想ノート』より

私は≪時のながれ≫と≪時間の流れ≫がどのような違いがあるのかに哲学的な問いをもっている。≪時間の流れ≫は人と人との間でとりかわされるが、≪時の流れ≫はそうではなく、歴史的かつ宇宙的な<流れ>だと思われる。 「物語りを読んでいる時間」と「日常生活にお…

教育哲学ショートショート 「ものを書く男」

その男はものを書きつづけていた。地球が最期の日になった時もその男はものを書きつづけていた。外は真冬だった。読者のために書くことしかその男にはできなかった。夜になってもその男はものを書きつづけていた。 東京の教会の近くにその男は住んでいた。書…

でたらめ語学学習法

私の語学の学習法はきわめてでたらめである。夜中に古典ギリシア語のテキストに線をひっぱり、そのあと強烈な変化表を身体にたたきこまなければならない。すべての語学の源泉は古典ギリシア語にあると先生におそわったり、古典ギリシア語をやると君の魂がひ…

『まわる神話構想ノート』

私はサイコ・セラピストになるために『有と時』を読んだあとドイツ語で“Sein und Zeit”を読んでいきたい。「人間を診て」、「<声>を聴く」カウンセリングができればと考えている。また、<意識の流れ>の文学を読んだ経験を生かしていきたい。あるいは沼津…

有と時』で考えたいこと 改訂版

1.『まわる神話』 『まわる神話構想ノート』を完成させる。2.自己と他者の倫理学上の問題を考察する。 a)アリストテレス『ニコマコス倫理学』 『イデーン』Ⅰ〜Ⅲをリンク3.『有と時』と『現象学的研究への入門』で≪音楽と声の存在≫を考察する。4.『ヘーゲ…