2011-04-04から1日間の記事一覧

教育哲学ショートショート 「ふしぎな小説」

マイナク氏は理性について考えていた。マイナク氏の左のポケットには拳銃があった。 「どうしよう」 とつぶやいて、マイナク氏は酒場でジン・トニックを飲むことにした。これからのことをなにもきめていないのだ。不安が強くマイナク氏をむしばんだ。右手を…

『まわる神話構想ノート』より

私はいてもたってもいられないことがある。これはたぶんのせいだとおもわれるが、私ががかりになるかぎり、それは問題となる。無意識と前意識のあいだにそれは存在するだろう。私は書くことによって表現していきたい。私は言葉をしゃべるよりも書き言葉のほ…

ものを書くようになったことについて

くすりとのつきあいは世間とのあいだをかんがえなくてはならない。くすりばかりに依存してしまうと人生はもろくずになってしまうためだ。私は投薬治療をうけているが、元気に創作活動をおこなうことができる。できることからはじめればそれなりに世間に通用…

小説の執筆と臨床哲学

私は臨床哲学を考察している。それは人と人との間柄をむずびつける学であり、おこさまからおとしよりまで浸透していくものである。精神医学と哲学をむすびつけていきたい。そのために東京の足立区にある親戚の家で小説の執筆に専念していくことにする。小説…

「医師と哲学者」

大谷氏はほとんど中田氏の事件を片付けたあとにミッション・スクールでふたたび英語の授業をおこなうことになった。大谷氏は洗礼をうけていないにもかかわらず、日曜日に教会に行って祈りをささげていた。そのうちミッション・スクールの生徒からは、 「ビシ…

物語りにひきこまれて

私は物語りの力によって小説をかいている。まねることはまなぶことだと恩師におしえてもらったことがあり、下宿で川端康成の『掌の小説』を懸命に書きうつしたことが現在のショートショートの力になっているのだとおもう。村上春樹文学もひきこまれる力がも…

『まわる神話構想ノート』より

私はヘーゲルの『精神の現象学』を木村敏先生の『関係としての自己』を媒介にして文学をつくりあげていきたい。そして村上春樹文学を音読することによって≪Shoco Haida baion はいだしょうこさんの倍音≫によって≪倍音の文学≫としてよりいっそう口承伝承性を…